レーシックのリスク

レーシックにも向き不向きがある

視力が回復できるレーシック手術は、誰でも受けられるわけではありません。では、どういった場合にはレーシック手術に向かないのでしょうか?

・年齢に問題がある
・職業上、受けない方がいい
・妊娠している
・疾患(基本的には、早期発見・早期治療というのが大切になります)がある
・角膜が薄い

レーシックに向かないケースとしては、以上が代表的な例でしょう。まず、年齢に問題がある場合ですが、具体的には、未成年者と高齢者の事を言うのです。未成年者は、まだまだ視力が不安定で、成長と共に視力が変化していきます。

仮にレーシックを受けたとしても、また視力が落ちる可能性があります。ただし、保護者の承諾があり、医師の許可が出た場合には、手術を受けられるでしょう。また、大抵のクリニックでは、レーシック手術を受けられる年齢の上限を60歳くらいに設定しています。

クリニックによっては高齢者でも受けられることもありますし、その人の角膜の状態などにもよりますが、一般的にはあまり勧められていないようです。それに、職業上、受けない方がいいケースもあります。

運転手などの職務に就いている場合には、しばらくの間、働けなくなるので、受けない方がいいかもしれません。また、パイロットのようにレーシック手術を受けると就けない職業もありますよ。それから、妊娠中や授乳中も、術後の感染症予防の薬が服用できなくなるため、受けられません。

眼病を患っていたり、糖尿病などの持病がある場合にも、レーシック手術を受けられないでしょう。そして、角膜が薄い場合にも、レーシック手術を受けられないことが多いです。ただ、近年では、技術も進化して、角膜が薄くて以前は受けられなかった人でも受けられることがあります。

料金や術式によって違いは

一言にレーシック手術と言っても、より細かく術式が分かれているのだと思いますか?

答えは分かれています。何事においてもピンキリという言葉は存在しており、レーシックにおいても同様の事が言えるだといえます。当然、良い術式はそれなりの費用がかかります。

では、実際にどういう手術があるのか、確認してみましょう。

・イントラレーシック
・エピレーシック

まず、イントラレーシックですが、これは「レーシックを超えたレーシック」と言われています。何が異なるかと言うと、通常のレーシックにおいては、マイクロケラトーム(電動メス)を使って医師が角膜のふたを形成します。しかし、イントラレーシックでは、マイクロケラトームではなく、コンピュータ制御のレーザーでふたを形成するのです。

コンピュータ制御なので、人間の手で行うよりも精妙なふたを作る事ができるでしょう。普通のレーシックでは角膜の断面が荒いといった問題点がありましたが、イントラレーシックならそんな心配もないでしょう。

ただ、精密に角膜を作るため、普通のレーシック手術よりも時間がかかってしまうと言った欠点もあるのです。イントラレーシックの金額は、平均で20万円(片目)ぐらいです。

次に、エピレーシックですが、これは角膜上皮に薄いふたを作り、レーザーで近視などを矯正します。ふたはやがて落ちて、新しい角膜ができます。通常のレーシックと異なるのは、ある程度の衝撃でもふたがずれる事はないという事です。

それだけでなく、他のレーシックより視力の回復が安定していると言われています。エピレーシックの価格はイントラレーシックより安い値段で、平均16万円(片目)です。

術後に合併症が起こる可能性

レーシック手術は、手術後に合併症が起こる可能性があります。

・ドライアイ

・視界がぼやける

・結膜下出血

これらがレーシック手術後に起こる可能性が高い合併症です。まず、ドライアイについてですが、これはレーシック手術を受けた人のほとんどが経験(人の話をきくだけでも参考になりますが、やはり、自分でやってみないとわからないということも少なくありません)すると言われています。

具体的には、目が乾いて、ゴロゴロする感じがするでしょう。レーシック手術では、角膜の表面を切るため、しばらくの間は眼が乾きやすくなってしまうでしょう。もし、症状が出たら、手術を受けた病院で目薬を処方してもらってください。

レーシック手術後のドライアイは、正しく対処すれば三カ月程度で治まるだといえますね。次に、視界がぼやけるについてですが、手術後は視界がぼやけてしまうこともあります。でも、これは次第に安定していくことが多いでしょう。

ただし、フラップが正しく形成されていなかったり、角膜の厚みを正しく矯正出来るからいないと、時間が経っても治らなかったり、悪化していくこともあります。終りに、結膜下出血についてですが、これは白眼に出血が起こることを言います。

レーシック手術に利用してみる器具によって結膜の血管が傷ついたために起こりますが、二週間くらいで回復するものです。

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